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2007参院選

分裂騒動“真の理由”を語る…党首直撃《4》新党日本・田中康夫代表

参院選公示1週間前に、
党に2人しかいなかった国会議員が「解党宣言」した新党日本。
一時は田中康夫代表(51)、
ジャーナリストからの転身を目指す
有田芳生副代表(55)の立候補も危ぶまれたが、
解党は認められない形で選挙戦はスタートした。
結党当初、一時は5人の議員数を誇った党は今回、
どんなモチベーションを持って選挙に臨むのか。
今回、党首としてただ一人自らの選挙となる康夫氏は
「我々は永田町の陣取り合戦をするのではない」と強調する。

―公示直前に分裂騒動が発生。
とんでもないことになった。

「突然だったし、解党ありきの問答無用だったから
困っちゃったなあという感じだった。
国会閉会の日に荒井さん、滝さんが
いきなり席立って行っちゃった。驚いたし残念」

―彼らは何と?

「僕が目立ちすぎていたのがいけなかったのかな。
荒井さんには最後に『あっそうだよね。
新党日本は田中さんのものだったんだっけ?』だって」

―分裂の“真の理由”は何だと思うか。

「分からないけど彼らは
『田中と有田が立候補するような党じゃ
安倍さんの役に立たない』って思ったのかなあ…」

―国会議員が実質ゼロになり今回、
全員当選してもMAX3議席だ。

「我々は永田町で陣取り合戦をするんじゃない
。有田も私もジャーナリズムの世界で生きてきた。
みんなが『何か言葉にならないけど変だな』と
感じることをいち早くスクープし、
キャンペーンをはる『触媒』になる」

―具体的には?

「社保庁を改革し日本年金機構になっても、
職員の給料は税金から出る。
僕は知事時代に調べたけど、
独立行政法人の給料は公務員に比べて
金額も10%近く上がるんだよ。
こういうおかしいことを『おかしい』と言うのが新党日本。
これまで夕張の財政破たん
、築地市場の移転にも早くから注目してきたし。
今選挙では『年金通帳』をアピールしているけど、
光栄なことに小沢一郎さんも認めてくれた」

―その小沢氏と選挙後に連携する考えは?

「連携って? 
それじゃ子会社、孫請けになるってことでしょ。
自民党にも加藤紘一さんから麻生太郎さん、
民主党にも菅直人さんから前原誠司さんまでいるんだからさ。
でも政策面で協力することはある。
どの党でもいい法案あれば賛成するよ」

―政局になったらどう動く?

「それみんな言うけど、政党として選挙しているんだから、
結果の後の順列組み合わせの話をしていること自体が、
投票してくれた有権者に失礼なんじゃないの?」

―選挙では代表自身が比例代表候補。
荒井、滝両氏は地元で離党のあいさつ回りをしているようだが、
候補者としては痛いのでは?

「全然。もちろん福島、奈良にも入るし
何の特別な感情もないよ」

―それでも政党助成金を申請せず、
約4000万円の収入を棒に振った。

「選挙資金として予定していたところもあるけどね…。
でも借金しないように頑張ります」

―今後の離党問題はどうなるのか。

「離党は認めますよ。
でも届けをだすと一定の期限以内に
(新党日本の福島、奈良)支部の
廃止届を出さないといけない。
彼らは新党日本から政党助成金をもらっているから、
精算しないと党の責任になる。
だから会おうというのは『頭下げに来い』じゃなくて
事務、会計的な手続きもあるんだよ。
向こうは『康夫の顔は見たくない』と言っているらしいけど」

―彼らに怒りは?

「僕は安倍さんほどすぐには怒らないから」

―長野県知事時代からも数々の側近と決別。
新党日本でも当初のメンバーはほとんど消えた。

「別に何も思わないけど。
結党の時、荒井さんらが話を持ってきて
『党首をやってくれないか』と言ってきたのになあ」

―あの騒動以来「チーム! ニッポン!」の
決めポーズはほとんどやってない。

「しばらく封印だな、ありゃ。
この問題が解決したら考えるよ」

◆田中 康夫(たなか・やすお)
1956年4月12日、東京都武蔵野市生まれ。51歳。
一橋大在学中の80年、「なんとなく、クリスタル」で文芸賞受賞。
同書はミリオンセラーとなり社会現象となった。
主な著書に自身の日常生活を赤裸々に描いた
「東京ペログリ日記」や、阪神大震災のルポ
「神戸震災日記」などがある。
2000年、長野県知事に当選。
02年、県議会で不信任案が可決され
失職も出直し知事選で再選。
05年、衆院選で郵政法案反対の元自民党議員らで
立ち上げた「新党日本」の代表に就任。
06年、3選を目指したが落選。

◆新党日本 
2005年8月、郵政民営化に反対する元自民党の
小林興起前衆院議員、青山丘前衆院議員、
滝実衆院議員、荒井広幸参院議員が、
当時長野県知事だった田中康夫氏とともに結成。
同年の衆院選では国会議員が5人という
政党要件を満たすため、
国民新党から長谷川憲正参院議員も
一時“レンタル移籍”した。
だが選挙で小林、青山両氏が落選し、後に離党。
残った荒井、滝氏も07年7月5日、
国会閉会のタイミングで解党宣言したが
康夫氏が認めず事実上、離党となっている。

特集 2007参院選 直撃インタビュー
(2007年7月16日06時00分 スポーツ報知)

政治記事読みくらべ
( 「週刊文春」2007年7月5日)


参院選「自民党大敗」ならホワイトナイトは一寸法師  

参院選で与党が過半数割れに追い込まれた場合、
キャスチングボートを握るのは俺たちだと
国民新党の面々が威勢のいい発言を繰り返している。
民主党と選挙協力を行う一方で、
選挙が終われば自民党と連立を組むこともあり得ると匂わせる。
並みの神経ではできない芸当だが、
そこは軟禁中のフジモリ元ペルー大統領も
比例代表候補として擁立してしまう「何でもあり」集団。
亀井静香代表代行は「国民新党の政策に基づいて
『この指とまれ』をする。民主党は同意して加わればいい。
自民党が来れば大連立だ」と、
与野党第一党を跪(ひざまず)かせてみせると
言わんばかりの鼻息だ。
 
しかし、安倍晋三首相周辺には
「できれば国民新党とは組みたくない」との声が根強い。
特定郵便局長OBでつくる「大樹」の
全面支援を受ける国民新党が「郵政民営化の見直し」を
要求してくるのが目に見えているからだ。
 
もともと郵政問題に関心の薄い首相は
「いざとなったらのんでもいい」と思っている節もあるが、
「そうなれば小泉純一郎前首相が黙っていない。
武部勤前幹事長や、武部氏に連なる小泉チルドレンも連動し、
党内が内戦状態になりかねない」というのが周辺の読みだ。
そこで首相官邸から連携相手として期待されているのが、
永田町の一寸法師・荒井広幸新党日本幹事長(参院議員)である。
 
振り出しは衆院議員で、首相とは一九九三年初当選の同期生。
「政界のサラブレッド」と「秘書上がりの苦労人」。
生まれも育ちも対照的だが、なぜかウマが合い、
自民党を離党し野党に転じた後も、
携帯電話で連絡を取り合う関係が続いている。
 
新人議員時代から「安倍政権をつくるのが夢」と
公言してきた荒井氏は、同じ郵政造反組の亀井氏らとは一線を画し、
昨年九月の首相指名選挙で安倍氏に投票。
今国会でも国民投票法案や先の首相問責決議案の採決を欠席し、
首相に忠義立てしてきた。
「参院選に負けた時のホワイトナイトは荒井氏」
というのが、首相周辺の期待なのだ。
 
一寸法師がホワイトナイトに変身するには、
過半数割れの穴を埋めるだけの「同志」が必要になる。
参院の事情通は「既に参院の保守系無所属議員や
民主党の反主流派議員と接触を開始しているようだ」と語るが、
「打ち出の小槌」があるわけでなし、
果たして上手くいくのやら――。

注)ホワイトナイト (ほわいとないと)とは?

直訳すれば「白馬の騎士」。
買収をしようとしている者と仕掛けられている者との間で、
どちらに味方するかによって大きくその形勢が変わる、
キャスティング・ボートを握っている第三者をいう。
買収を仕掛けられた会社の経営者は、
買収されると自分たちが追い出されてしまうと考え、
自分たちに有利な条件で買収してもらうよう、
友好的な企業に対して働きかけることがあり、
その相手をさすことばである。
2005年2月に表面化したライブドアの
ニッポン放送株買い占めにおいても、
村上世彰の率いる村上ファンドが
ニッポン放送株を18.5%所有しており、
その株をニッポン放送側のフジテレビに売却すれば、
村上ファンドはフジテレビ・ニッポン放送側にとっての
「ホワイトナイト」、逆にライブドア側に売却すれば、
ライブドア側にとっての「ホワイトナイト」ということになる。
YAHOO!辞書より)







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